「ランニングを始めたいけど、最初にどれくらいの距離を走ればいいの?」
「いきなり長い距離に挑戦して挫折しないか不安…」
ランニングを始めようとする初心者の多くが抱える「距離」に関する悩みがあると思います。
この記事では、箱根駅伝出場経験のある私が、ランニング初心者が無理なく、そして楽しく走り始められる最適な距離と、その後のステップアップについて、具体的な理由と経験を交えながら徹底解説します。
この記事を読めば、あなたは以下のことを理解できます。
- ランニング初心者が最初に目指すべき具体的な距離
- なぜその距離が最適なのかという明確な理由
- 挫折せずに継続するための具体的なステップと注意点
- 将来的に距離を伸ばしていくための秘訣
初心者が最初に目指すべきは「無理なく会話できるペースで3km」

ランニング初心者が最初に目指すべき距離は、
ズバリ「3km」です。
ただし、重要なのは「やっとの思いで3km」ではなく、「隣の人と楽に会話ができるくらいのペースで走りきれる3km」を目指すことです。
そして、距離以上に大切なのは「継続すること」と「ランニングを楽しむこと」です。

私も大学卒業後、1年近くブランクがありましたが、最初の目標は3キロを無理なく走ることからスタートしました!
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なぜ「3km」が最適で、「継続」と「楽しむこと」が重要なのか?


なぜ初心者の最初の目標距離が3kmで、継続と楽しむことが重要なのでしょうか?それには明確な理由があります。
達成感を得やすく、挫折しにくい距離
多くの初心者にとって、5kmや10kmは未知の領域であり、心理的なハードルが高いものです。
しかし3kmであれば、ウォーキングの延長線上として捉えやすく、比較的短期間で達成できる目標です。
初めて3kmを走り切った時の達成感は、次のステップへの大きなモチベーションとなり、「自分にもできる!」という自信に繋がります。



私自身、箱根駅伝を目指す遥か以前、初めて走り始めた頃は、まずこの「短い距離を走り切る喜び」を積み重ねていきました。
その後は、毎日倒れるぐらい追い込みましたが、、、(笑)
身体への負担が比較的少なく、怪我のリスクを抑える
走り慣れていない初心者の身体は、ランニングの衝撃に適応していません。
いきなり長い距離を走ると、膝や足首などの関節に大きな負担がかかり、怪我のリスクが高まります。
3km程度であれば、身体への負荷をコントロールしやすく、ランニングに必要な筋力や持久力を安全に養っていくことができます。



初心者にありがちな膝の痛みも、体への急激な負担が大きな要因です。
「継続」こそが成長の鍵
どんなトップランナーも、最初から速く、長く走れたわけではありません。
日々の小さな積み重ね、つまり「継続」こそが、走力向上の最も重要な要素です。
短い距離でもコンスタントに走り続けることで、心肺機能が向上し、筋力がつき、徐々に長い距離を楽に走れるようになります。



長距離走(マラソン)は凡人でも継続することで、才能を凌駕することができます。
「楽しむこと」が継続の原動力
「辛い」「苦しい」という感情は、継続の最大の敵です。
ランニングを始めたばかりの頃は特に、「楽しい」「気持ちいい」と感じることが大切です。
景色を楽しんだり、好きな音楽を聴きながら走ったり、走り終えた後の爽快感を味わったりすることで、ランニングは生活の一部となり、自然と継続できるようになります。



箱根駅伝を目指すような厳しいトレーニングも、根底には「走ることが好き」という気持ちがありました。
箱根ランナーも実践!初心者向けステップアップと注意点


では、具体的にどのように3kmを目指し、さらにステップアップしていけば良いのでしょうか。私自身の経験や、多くのランナーを見てきた経験から、具体的なステップと注意点をお伝えします。
- 目標: 30分程度のウォーキングを週に2〜3回行う。
- ポイント: 早歩きを意識し、軽く汗ばむ程度を目指しましょう。正しいフォームを意識することも大切です(背筋を伸ばし、腕をしっかり振る)。この段階で「外に出て身体を動かす習慣」を身につけることが重要です。
- 目標: 「1分走って2分歩く」を繰り返し、合計20〜30分行う。
- ポイント: 走るペースは「おしゃべりが楽にできるくらい」のゆっくりとしたペース(スロージョギング)です。決して無理をせず、きついと感じたら歩く時間を長くしても構いません。徐々に走る時間を増やし、歩く時間を減らしていくイメージです。
- 目標: 会話ができるペースで3kmを走りきる。
- ポイント: 週に2〜3回のランニングを目指しましょう。最初は途中で歩いても構いません。徐々に連続して走れる時間を伸ばしていき、3kmを一定のペースで走り切れるようになることを目指します。体調が良い日には少しペースを上げてみたり、逆に疲れている日は距離を短くしたりと、自分の身体と相談しながら調整することが大切です。
ランニング初心者が陥りがちな罠と、箱根ランナーからのアドバイス
罠1:いきなりハイペース・長距離で走ろうとする。
アドバイス: 周囲のランナーやSNSの情報に惑わされず、自分のペースを守りましょう。「継続は力なり」です。焦らず、ゆっくりと土台を作ることが、結果的に早く成長する秘訣です。
罠2:毎日走らないとダメだと思い込む。
アドバイス: 休養もトレーニングの重要な一部です。特に初心者のうちは、週に2〜3回のランニングで十分効果があります。筋肉を休ませ、回復させることで、より効果的に走力を高めることができます。
罠3:ストレッチや準備運動を怠る。
アドバイス: 怪我の予防、そしてパフォーマンス向上のために、ランニング前後のストレッチやウォーミングアップ、クールダウンは必須です。特に股関節周りや太もも、ふくらはぎのストレッチは念入りに行いましょう。


罠4:自分に合わないシューズで走る。
アドバイス: ランニングシューズは唯一無二の相棒です。必ず専門店で足のサイズや走り方に合ったものを選んでもらいましょう。クッション性や安定性に優れた初心者向けのモデルがおすすめです。
距離を伸ばしていく際のポイント
3kmを楽に走れるようになったら、次のポイントを意識すれば、更にステップアップできます!
- 「時間」を伸ばす: 次は30分間、止まらずに走り続けられることを目標にしてみましょう。
- 「距離」を少しずつ伸ばす: 3kmが余裕になったら、3.5km、4kmと、週に増やす距離は現在の総走行距離の10%以内を目安に、少しずつ伸ばしていきます。急激に距離を伸ばすと怪我のリスクが高まります。
- 目標レースを設定する: 5kmや10kmのマラソン大会にエントリーするのも、モチベーション維持に繋がります。明確な目標があると、日々のトレーニングにも張り合いが出ます。
焦らず、楽しみながら、自分だけのランニングライフを!


ランニング初心者が最初に目指すべき距離は、ズバリ「無理なく会話できるペースで3km」です。しかし、最も重要なのは「継続すること」そして「ランニングを楽しむこと」です。
箱根駅伝を走った私も、最初の一歩は皆さんと同じ初心者でした。短い距離からコツコツと積み重ね、走る楽しさを見つけられたからこそ、大きな目標にたどり着くことができました。
焦る必要はありません。大切なのは、自分のペースで、昨日より少しでも前に進むことです。
この記事でお伝えしたステップや注意点を参考に、ぜひランニングの第一歩を踏み出してみてください。そして、走り終えた後の爽快感、目標を達成した時の喜びを全身で感じてください。
それが、あなたのランニングライフを豊かにし、いずれは5km、10km、そしてフルマラソン完走という新たな目標へと導いてくれるはずです。さあ、まずはシューズの紐を結び、気軽に走り出してみましょう!応援しています。